経営者インタビュー

プロフィール 大阪府出身。高校卒業後、印刷会社に就職。経験を積んだのち退職し、大阪府にあるおもちゃ問屋の会社に再就職する。同社で新たに立ち上がったアミューズメント事業部に配属されたのち、同事業部の廃止が決定すると事業部ごと独立。2008年、アミューズメント施設運営事業を引き継ぎ、(株)バディを設立した。直営店を2店舗、ショッピングセンターなどのゲームコーナー施設を18ヶ所運営している。

ゲームセンターなどのアミューズメント施設を運営する株式会社バディ。代表取締役の竹本巧氏はおもちゃ好きが高じて、アポなしで訪れたおもちゃ問屋に就職。やがて、アミューズメント施設の運営事業を引き継ぎ、新たに会社をスタートさせた。常連客から旅行のおみやげをもらうこともあるなど、スタッフと顧客との距離の近さが魅力という同社のアミューズメント施設。それは、竹本社長とスタッフの“好き”が詰まった空間だった。

ふらりと入ったおもちゃ問屋に入社

八木
兵庫県を拠点にゲームセンターなどのアミューズメント施設を運営する株式会社バディさん。今日は同社が運営する店舗にお邪魔しています。店内がにぎやかでとても楽しいですね。竹本社長の歩みからお聞かせください。

竹本
高校卒業後、印刷会社に就職しました。しかし、高校時代に小売店でアルバイトをしたときに味わった接客の楽しさが忘れられず、すぐに退職してしまいました。そして、もともとおもちゃが好きだったので、ホームセンターでアルバイトをしながら、自分に合う就職先を見つけるため、ホームセンターの取引先である会社を見学することにしたんです。

八木
なるほど。結果はどうだったんでしょうか?

竹本
大阪市にあるおもちゃ問屋に魅力を感じて、アポなしでふらりと中へ入り、「社員を募集していませんか」と聞いたんですよ。そこで「こんなおもしろいやつは初めてだ」と思われたのでしょうね(笑)。ありがたいことに採用していただくことができました。

八木
ふらりと入った会社で即採用とはすごいですね! それでご自身の夢がかなったわけですか。

竹本
そうなんです。やがて、その会社にアミューズメント事業部が立ち上がり、私も配属されました。ただ、業績は良かったものの、社内でアミューズメント施設の運営を疑問視する声も多く、すぐ廃止されてしまったんですよ。事業を引き継いで独立した部長に、私も付いていきました。そして2008年、引退する元部長からすべての事業を譲り受けて現在に至ります。